2016年2月12日金曜日

後天定位だけではなく先天定位も見る

S氏の家相法では、後天定位だけではなく、先天定位も見る必要がある。

先天と言うのは、先天的な特性の事。人であれば、生まれる前から備わっている特性。首の上に頭があって、、、といったことも、先天的特質と言える。それに対して、後天とは、人間が生まれた後、それぞれの人が、備えることになる性格とか体格のこと。

八卦や九星の方位にも先天と後天がある。家相の場合、通常、後天定位を使う。しかし、吉凶の判断を詳細に論じる際には、先天も理解する必要がある。

単に、設計の為の吉凶を知るだけならば、先天定位まで、意識する必要はないと言えるかもしれない。S氏は、凶相による災いを正確に認識するために、先天を用いる。つまり、占い的な解釈をする際に必要になるのである。したがって、素人や設計士が理解する必要はないかもしれない。

後天定位
  • 北:坎、一白水星
  • 北東:艮、八白土星
  • 東:震、三碧木星
  • 南東:巽、四緑木星
  • 南:離、 九紫火星
  • 南西:坤、二黒土星
  • 西:兌、七赤金星
  • 北西:乾、六白金星
先天定位
  • 北: 坤、二黒土星
  • 北東:震、三碧木星
  • 東:離、九紫火星
  • 南東:兌、七赤金星
  • 南:乾、六白金星
  • 南西:巽、四緑木星
  • 西:坎、一白水星
  • 北西:乾、八白土星
例えば、西欠けの家を鑑定する場合、後天定位の兌の七赤金星を判断の基準にする。しかし、占的な物語を構築する際に、西の先天定位である、坎の一白水星を考慮する必要がある。

さらに、西の方位に坎が生じたので、後天定位の北に注意を向け、北の先天定位である、坤の二黒土星まで、考慮して物語を作るのである。

八卦には、それぞれ、象意と言うのがあって、各卦に属する単語がある。つまり、西崖について論じる際、兌の単語だけではなく、坎や坤の単語も含めて物語を作るのである。