家相を考える際、各方位の季節が重要になる。
季節が、方位の特質を決めると言っても過言ではない。
北は冬で、東は春で、南が夏で、西が秋になる。
北は寒くて、南は熱いので、この季節の配当は、受け入れやすいと思う。
これと、草木の成長を並べて考えることが多い。
春は草木の芽がでる季節で、夏は草木が茂る。秋は果実が実り、冬は木が枯れる。しかし、家相では、木が枯れて、陰になるのだが、そこに陽の気が発生すると解釈することが多い。
また、十二支も、季節が割り当てられる。12カ月なの都合よく、分割できるのである。時間も同じように24時間なので、干支を割り当てやすい。
一月は子、二月は丑、三月は寅、四月は卯、五月は辰、六月は巳、七月は午、八月は未、九月は申、十月は酉、十一月は戌、十二月は亥。
たとえば、西の方位は、秋である。
秋は収穫の季節。稲が収穫される。これによって人は富む。だから、富貴の象徴方位とされる。特にお金と結びつけら得ることが多い。
また、 家相では、陽と陰の気の循環が意識される。
S氏の家相法では、季節と陰陽は、一致していないような気もする。陽と陰の気についてはいろいろな解釈が可能だからだ。
たとえば、乾の方位。乾は、季節でいうと晩秋から初冬。陽が陰に替わる境界に位置する。
また、亥は、核(種)を意味し、樹木の生育が一度終り、種が落ちると解釈する。さらに、壬は、妊を意味するので、陽の気が生まれると解釈することが可能である。
気学では、乾の方位は60度になる。二十四山方位と照らし合わせると、壬も乾に含まれることになるのだ。
さらに、S氏は独自の解釈をする。
乾は、後天定位では六白金星であるが、先天定位では八白土星である。八白土星は後天定位の艮の方位で、季節が一巡し、新たに始まる方位とされている。
陰が終わり陽がはじめるという八白土星の特質を乾も含むので重要な方位であると、S氏は解釈するのである。