家相を判断する時、四仲が30度、四隅が60度の方位盤を用いる人たちがいる。
気学を学んだ人たちだ。
途中から、45度の方位盤に変更するわけもいかないから、一度、決定したら、生涯、30度と60度の方位盤を使うことになるのだろう。
家相の鑑定を受けた人からすれば、方位盤を変えた結果、吉が凶に代わるってことも起こる。だから、替えることができないのだ。
最近の家相法は、45度を使う人が多くなっているし、30度と60度の方位盤を使うと、気学だというのが見え見えなので、それを嫌う人もいるのかもしれない。風水と名乗っているのに、なぜ、気学なのだといった批判をされかねない。
さて、S氏は、30度と60度の方位盤を使うことを薦めるのだが、その理由は明快ではない。経験によるものだとしか説明されていない。
もしかしたら、詳しく解説した本もあるのかもしれないが、まだ、読んだことが無い。実に興味深い。
十二支方位の場合、北の子(ね)が30度で、北東は、丑と寅の30度が2つで60度になる。だから、30度と60度の分割も理解できなくもないのだが、S氏は家相について論じる際に、十二支方位ではなく、八卦方位を使っている。
まだまだ、S氏の家相に関する知識が少なすぎる。もっと、勉強したほうがよさそうだ。