北西の乾は、天を意味する。つまり、最高位。
会社の社長とか、リーダーとか、家の主人を意味する。
もともと、家相は、家の主人の運勢を高めるための方法だった。主人が健康で、お金をたくさん得ることができれば、家族だって幸せになれる。
その一方で、妻が権力を持つような家は、良くないとされていた。つまり、凶と判断されていた。
S氏の時代は、既に、大分、価値観が変わっていたから、女性の運が高まることを好意的にとらえる記述もある。
また、天は丸くて、地は四角いという解釈が、昔はされていたらしい。
天は丸いので、頭の形に似ている。だから、乾には頭の意味もあるという。脳や、目鼻口も乾に属すると解釈できる。単純に、人の体で一番上に位置する頭を天と関連づけたのかもしれない。
また、乾は、肺の意味もある。
だから、乾の方位に建物を作ると、家の主人が肺を患うこともあるという。